こだま先輩萌え度ちぇっく♪

 夏休み、補習後の図書館にて。

こだま「あれ、桜井くん。何やってるの?」

舞人「おや、里見先輩ですか。いえこれは、近年の風潮である幼児嗜好化を実感しようかと思いまして」

こだま「幼児嗜好? 家庭科の課題か何か?」(といってアンケート用紙をめくろうとする)

舞人「オー、ノープリーズ! それ以上見たら貴様のケツの穴をノーフューチャー、ノーフューチャー!!」

こだま「な、なに? ふふ、そっか、出来上がるまでは他の人に見られたくないもんね」

舞人「え、えぇ、まぁ……そんなところです」(ふぅ、あぶなかったぁ)

舞人「つーわけで、里見先輩に見つからないように記入して、保健室のドクターイエローに提出するように。あ、わかっているとは思うが、該当する項目の数を数えるんだぞ、いいな

こだま「……?」(ぴらりとアンケート用紙をめくる)

舞人「ん、もう鉛筆がないな。里見先輩、鉛筆はいずこに……って先輩、どうしたんですか? プルプル震えて」

こだま「こ、こだま先輩萌え度ちぇっく……?」

舞人「あわわわわ。い、いえ、違うんです先輩」

こだま「……何が違うの?」

舞人「こ、これはですね、最近の若者のあるまじき姿の実態調査としましてですね、つきましては、先輩を題材にと……」

こだま「わ、私と幼児嗜好のどこが関係あるっていうの!?」

舞人「うるさい、だまれ。女はすっこんでろ」

こだま「え? ちょ、桜井くん、なにす……むぐぅ!」(口をふさがれた)

舞人「えー、この小さい方は奥でちょっと蹂躙してまいりますので、書き終えたら保健室へ〜」

こだま「む〜、むごこひふむ、ぬごひへほ〜!」(う〜、さくらいくん、はなしてよ〜)

 

1・かわいい先輩がほしい

2・ちっちゃな先輩がほしい

3・ロリコンだ

4・ショートのほうがより子供っぽく見えていいなぁ

5・夏服のほうがより子供っぽく見えていいなぁ

6・自分の想い人は着やせするタイプだと信じている

7・文芸論で盛り上がるのは楽しい

8・誕生日プレゼントは猫バッグ(1000円)

9・突発的に音楽の人

10・海は青い

11・2ねん4くみになったことがある

12・想い人は受験生♪

13・昼食はカレーうどん

14・カレーうどん>おんなのいのち

15・演劇ではいつも主役

16・童話作家志望

17・イギリス文学好き

18・クレープのトッピングは2つまで

19・1年に3回ずぶ濡れ

20・童話は大人買い

21・バイト先は本屋さん

22・子供に大人気

23・しりとりではラ行が得意分野

24・交換日記は島崎藤村の味♪

25・初デートは実は2回目

26・他人に色恋の(?)世話を焼かれる

27・いつも心にクソアマゾネス♪

28・補習が終わったら図書室へ

29・目当ての人がいなかったら帰る

30・文芸部幽霊部員

31・文芸部部長

32・青少年保護法反対

33・笑顔で再初対面

 

<1つも該当しなかった人>

谷河「おォ? テメェ、おもしれーヤツだな。あんなクソチビには興味ないってか。どうだ、真の大人の快楽ってヤツを教えてやってもいいぜェ」

<1と2と3と4と5と32のすべてに該当した人>

ピピポ

トゥルルルルルル

ガチャ

警察「もしもし、桜坂警察ですが」

谷河「あ、安い警察か。今な、俺の目の前に危険人物いんだよ。あぁ、そうだよ、早く来て職務質問してくんねぇか?」

<1〜10個該当>

谷河「ほォ、萌え度は低いな。っていうか、てめフツーの人ぶってんじゃねぇよ。フカシだったらイワすぞテメェ」

<11〜25>

谷河「あぁ、萌えてんな、テメェ。いいか、ああいう女は押しに弱ェんだよ」

舞人「ほぅほぅ、なるほど」

谷河「桜井ィ、テメェにゃいってねんだよ!」

シュバッ シュバッ シュババッ (画面揺れ)

舞人「ぐおぉ……」

谷河「ま、テメェああいう女好きそうだからな」

舞人「なっ……何をにやけていっておるのでしょうかドクターイエロー!」

谷河「ッせェんだよ、テメェは。みりゃわかるっていっとろーが」

かぐら「舞人さんは押しの弱い女性が好み、っと。メモメモ」

舞人「……」

谷河「……」

舞人「……かぐらちゃん、いつの間にそこに?」

かぐら「はい。芹沢かぐら、いつでもどこでもここにありです!!」

舞人「……ま、いいんだけどね」

<26〜30>

谷河「ロリコン+萌えってところか」

舞人「本人が聞いたら激怒しそうな言い方だな」

谷河「あのクソチビは自分の体型わかってねぇんだよ」

舞人「確かにな……あ、でも、かぐらちゃんよりは……」

ぴしぃっ

舞人「あ、いるの忘れてた……」

谷河「ま、ロリコン体型が好みなら、そっちの固まってるジャリをオススメするがな。あのクソチビはこのクソジャリが俺んだってさ」

舞人「ばっ……ぷじゃけるなよ、あんた。前にも言ったけど、里見先輩のことが好きなのは、恋愛っていうんじゃなくて……」

谷河「はっはっはっはっは。テメェ、本当にかわいいな。いじめたくなるぜ?」

舞人「ぞくぞくっ」

<31〜33>

谷河「何者だ、テメェ」

つばさ「や、あたしに訊かれても」